素描せずに信頼できる結論には絶対に達しない
「ラファエル前派の奇跡展」
三菱一号館美術館で3/14〜6/9までやっている企画展「ラファエル前派の軌跡展」に行って来ました。
19世紀のイギリスの美術評論家であるジョン・ラスキンの生誕200年を記念したもので、彼が見出した様々な絵画を中心とした美術品が展示されていました。
写真は、サムネイルで使われている「魔性のヴィーナス(ロセッティ)」です。この作品ばかりでなく、いくつもの絵画が写真OKでした。
最近のインスタなどへの影響を考えての撮影許可なのでしょうか?
より美術や博物館などが身近になりますね。
企画書とは素描である
企画展とは全く関係が無いように思うかもしれませんが、この展示で「企画書って素描(デッサン)のことだな」と思いました。
私が長期サポート(マーケティング、新規事業開発など)している企業さんには「企画書見せて」「企画書作って」としつこくプッシュしています。
「企画書を描くの面倒。」
「話せばわかるのに、書類にする意味があるのか?」
「細かくアップデートして誰に見せるの?」
そんなことをおっしゃる方もいますが、下書きは大事なのです。
企画を描くとは英語で「draw the plan」と描くように、まるで素描(デッサン)を描くということなのです。
素描せずしに信頼できる結論には絶対に達しない
今回の展示では、美術品やそれのバックグラウンドとなる歴史などいろいろ勉強になったのですが、一番響いたのはラスキンからお父さんに書いたという手紙です。
「素描せずに信頼できる結論に達することは絶対にない」
これは本当にそうだと思います。
下書きして下書きして、直して直して、それで作品が出来上がる。
考えをまとめて、書いて、直して、追加して、可能性の高い結論につながる。
それを実行して、目標達成に。
さらには、企画書と実績とを付き合わせ見直して次に生かすことで、さらに信頼できる結論へ。
天才的な人、あるいは自分や自分を支持してくれる人だけが満足すれば良いのであれば、最初から絵の具を使って描くこともできるかもしれません。
しかしながら、天才とは言い切れない私のような企画担当者や、商売をやっている上では、その可能性アップのために企画書が大事なのです。
そして、企画担当者自身のまとめというばかりでなく、企画書があることで関係する人たち全員に抜かりなく情報が届き、意思疎通が可能になるのです。
なので、私のクライアントさんにはしつこく「企画書みせて」「企画書作って」と言い続けます。
企画書の描き方は人それぞれで良いと思いますが、基本的に必要な項目というのがあります。ご相談いただければ、何か参考になることをお話できるかと思いますので、ご興味がありましたらお問い合わせください。